てつはみの集積場

好きな物について書いていく、感想の集積場です

眠れない森の美女と■番目の友達の話

えっ!?急にシルシ関連の話ぶっこんでくるじゃん!?!?

 

急に大声ですみません。どうも、てつはみです。

この記事は偽りのアリス2022年5月イベント『眠れない森の美女』の感想記事になっています。
いやぁ、凄かった……。急にメインシナリオ前提のイベントを始めたのも驚きましたし、この内容を期間限定イベントでやるのにもちょっとビックリしています。一年待てばメモリーレコードに実装されて新規の方も見れるとは思いますが。

 

さて、今回のイベントはメインシナリオの進行に関係なく誰でもプレイ出来るシナリオではありつつ、グリムの存在や幻影の話、そもそもがシルシに関するストーリーであったりなど、二部三章までのネタバレを含む珍しいタイプのイベントでした。

ですがネタバレとしても最小限に表層をなぞるだけで、もっと面白さが染み出す中核的な箇所には触れて無かったりするのでそこら辺の要素の出し方が上手いな~という感じがしますね。
なので二部三章クリア前に今回のイベントを読んだ人も安心してください。メインシナリオ、めちゃくちゃ面白いです。

今回のイベントを読んでから二部三章を読んだ人の感想とかも是非聞いてみたいですね。読み返してみると、きっと違う角度で刺されると思うのでオトクです。

 

以下、メインシナリオのネタバレを極力挟まないでの感想になります。

 

・エレオノーラとジュリア

エレオノーラとジュリアはアプリのサービス開始から度々取り上げられる、同じクロニカ出身のコンビですね。『眠れる森、伐採の危機!?』や『永き眠りと孤独の魔女』でも、ここの二人を軸にしたシナリオが展開されています。
あとはエレオノーラがイベントで出てくると大体ジュリアの話をしている気がします。多分してる。イメージだけで書いてるので確証は無いけど。

そんな二人の仲がシルシによって遂に一歩前へ進みました。
エレオノーラが本当にジュリアの事を好きすぎる。ある意味、あの塵箱世界では一番微笑ましい殺意の抱き方をしているかもしれない。
かと言ってジュリアからエレオノーラへの矢印が無い訳では無く、ジュリアも何だかんだエレオノーラの事を大事に思ってるんですよね。気の置けない悪友としてなのか、愛すべき馬鹿としてなのかは一考の余地がありますが。

マリア/エマ/三蔵と、初期から居るアルターたちがこうして深掘りされていくのが二部の良い所ですね。二部の感想書く度に書いてる気がします。でも実際良いんだから仕方ない。オタクは既に目にしていた物を深掘りされるのが好き。

 

 

・クララとアーデルハイド

この二人も同じクロニカ出身で、片方がもう片方を殺そうとしているアルターですね。そして今回のイベントの凶悪さをブチ上げている一因でもあります。
二人が和解して仲良くやっている世界を”甘い夢の世界”や”楽園”とまで評したり、それが異常であると気付きながら身をやつすアーデルハイドを書いたり、その上でそれらを破壊して無情な現実に引き戻したり。あとはクララとアーデルハイドの姿に、先生とアリスを重ねさせたのもかなりズルい。先生、ユーザー共に入るダメージが大きすぎる。

もしもメインシナリオとしてこのシナリオが書かれていたら、ここのパートがもっと厚くなっていたのかと思うとゾッとしますね。精神が保つ気がしない。

いつかこの二人にも”楽園”のようにとまでは行かずとも、今よりほんの少しでも幸せに過ごせる結末が訪れる事を願わずにはいられません。

 

 

・チヅル

ジュリアをフィーチャーしたイベントで実装されたものですから、正直前半部までは色々大丈夫かなと思いましたがしっっっっかり仕事してくれましたね。確かにあのポジションはチヅルが最適でした。先生と初めて会った相手であるからこそ、先生の強引な手引きがあったにせよ楽園から目覚める事を選んだチヅルの強さがより際立ったのではないかと思います。

今後のイベントでチルチルやミチル、鳥繋がりでスワンとかと絡んでも面白いかもしれない。余談だけど動物グループのアルターはそれなりに居ても、鳥類は案外少ない。スワンの他だとキャシーのガチョウやファンバーのツバメやトウカのキジくらいしか居ないし、この三人は動物グループではない。そしてアンジェラは動物グループだけど鳥でも無いし獣でもない。

 

 

・シャンク

本来は寝るべきなのに自分で寝る事を選ばなかったシャンクと、本来は寝るべきなのに他者の力によって寝る事が出来なかったジュリア。近いような、正反対なような、ちょっと不思議な感じです。

着せ替えで寝間着が実装されましたが、クララとチルチルも寝間着っぽい服があるんですよね。クララは着せ替えでチルチルは別キャラとして。偶然とするには少し出来すぎな気もしますが、かといって当初からこういう話が構想にあったから実装したんだ、って言われるのもライター様がどんだけ話のネタをストックしてるんだと怖くなります。

でもジュリアとエレオノーラは初期から居た訳だし、二部で扱っている内容から考えても今回のシナリオの構想自体、事前に練っていた可能性は全然ありそう……。すごい。

 

 

こうして現行のメインシナリオを前提としたイベントが打たれた以上、もしかしたら今後もこういった形式のイベントはたまにあるかもしれませんね。メインだけで掘り下げるにはどうしても枠や尺の問題がありますし、最低限必要かつ重大なネタバレを避けて話を展開出来ると判ったのでちょっと期待してしまいます。

グリムの存在はガチャ告知で公式が流してますし、シルシも幻影も雰囲気だけ理解出来れば全然問題ない箇所ではありますしね。

まあ、今回に関してはジュリアの”夢”という万能な力で普段ならあり得ない事、選ばない選択を選んだ世界を書ける、という部分も多そうではありますが。

 

では今回はこの辺りで締めよう――と思ったのですがちょっと書き漏らした事があったので締めた後に少しだけ追記しておこうと思います。

※なお、追記の内容はメインシナリオ二部三章に関する重大なネタバレを含みますのでまだの方はここでブラウザバックする事を推奨します。

 

それでは、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、追記。

 

 

 

・先生とアリス

マジでほんっっっっっっっっっっとに!!!!!!!これをイベントで公開してるの本当にたちが悪いし、あくまでも全部夢ですよ~実際には起こってないよ~みたいなスタンスで貫いてるの最悪過ぎて最高。この後に二部三章やる人への絶望の配慮が完璧。

世界より何よりアリスを選ぶ先生、狂ってて本当に好きなんですよね。前半部のシナリオで感情が昂り過ぎてバグるかと思いました。そうなんですよ、先生は終わりを覆して、結末をなくして、世界さえ壊せるやべぇ奴なんですよ。最高。
そんな先生の望みは、アリスと幸せに過ごしたい。たったそれだけ。最高of最高。

もう個人的にはこの辺りを再確認出来た時点で大満足のイベントでした。それ以外の場所もしっかり良かったので更に大大満足です。

今月末から二部四章が始まる予定です。最初は四月末公開予定だったものがクオリティアップのためにと一ヶ月伸びましたが、ここを経てユーザーにまた熱を高めてもらうという意味でも良いイベントだったのではないかと思います。

 

幻影ではないアリスにまた会える時を心待ちにしながら、本当にここで締めたいと思います。

それでは、また。